海外通販で登山靴を購入して損した!?【個人輸入失敗談】
どうも、久しぶりに山に登って疲労困憊中のわたべです。
なんかよく耳にしますよね、「海外の店から直接買ったほうが安いよ!!」っていう甘い声。
確かに、登山靴のメーカーの多くが海外のものなので、日本で売られている登山靴は多くは関税やら送料が掛かっているので、海外で販売されている価格よりかは高いとは思います。
実際雪山用登山靴なんか見てると、5万から10万とほんとに靴なのかっていう値段で販売されています。
僕は貧乏大学生で「安い!」だとか、「お得!」という言葉に目が無いのでこの間まで完全なる個人通販信者でした。
しかし実際に海外通販で登山靴を購入してみたらむしろ損しちゃったので、戒めとしてここに書き残しておきます。
個人輸入をした理由
まず僕登山靴の個人輸入に挑戦しようと思った理由は、
- 登山靴(雪山用)が5~10万円と高すぎた
- 登山靴を海外通販で安く手に入れたっていう体験談を聞いた
- 店頭での試着が面倒くさい
というかなり安易なものです。
買おうとした登山靴は SCARPA モンブランプロGTX MONT BLANC PRO GTXで、
出典:Amazon
このように、5万円くらいと普通の登山靴(2~3万)に比べるとかなり高額なわけです。
それで、雪山登山靴たっかーと思って何とか安く買う方法はないかとネットで調べている内に見つけたのがこのブログ。
La Sportiva Nepal Cube GTXを買っちまった 個人輸入 山が好き メシが好き/ウェブリブログ
このブログでは、日本で買うと10万くらいする登山靴が個人輸入で5万くらいで買えたよ!っていう話が紹介されています。
これを見た僕は、
「いい話を聞いたニヤニヤ」
「何としてでも他の人よりもお得に買ってやる!」
という下衆な思いに囚われてしまうわけです。
これが今回の敗因の1つです。
格安販売サイト探し
そこから海外通販サイトを漁り始めて、とりあえず個人輸入でお馴染みのtrekkin.comを見てみました。
出典:trekkinn.com
「あれっ、Amazonと値段変わんないじゃん」
多分これはAmazonが健闘して安く商品を提供していると捉えるのが普通なんでしょうが、僕は
「いやこれはtrekkinn.comが値段を日本向けにしてるんだ」
「trekkinn.comくそかよ」
と根拠もなくtrekkinnを否定して、どんどん他の海外通販サイトを当たり始めます。
もしかしたら、グローバルに商品買ってる俺カッコイイなんていう心理もあったかもしれません。
本当に反省です。
でこの安い海外通販サイトを探すっていう行為だけで相当な時間がかかった訳ですが、その結果ようやくめぼしいサイトを見つけます。
出典:ROCKRUN
しかしこの段階で大きなミスをしています。
画面見ると値段が£283.33と書いてありますが、通貨の£はみなさんご存知の通りポンドです。
しかし、それまでスイスやスペインの販売サイトを見てきた僕には£がユーロ(€)に見えてしまった訳です。
そこで僕は1ユーロ=121円として、£283.33=34000円と換算しました。
しかし実際にはポンドですので、1ポンド=約141円というレートを適用して、約40000円になります。
この時点で6000円安く認識しているわけです。
そんなこともつゆ知らずバカな僕は、
「めちゃやす!1万5千近く安いじゃん!」と、
流石に元の値段がこれだけ安かったら日本で買うよりは安いだろうと、ほぼこのサイトで購入することを決心します。
そして住所入力とか終えて送料を確認してみると、TNTという輸送会社のサービスを使うようで、追加で62.5ポンドの支払いが必要であるとのこと。
またしてもバカな僕はユーロ換算して、7500円の追加すなわち約42000円払えばいいだね、おーけーおーけーと勝利を確信してしまいます。
しかし実際は8,800円の追加料金であり、この時点で支払い金額は49000円程度に膨れているのです。あほだ。
支払い手続き
そしていよいよ支払い手続きへ。
支払いはPayPalという支払いサービスを利用して行いました。
自分はこのPayPalを使ったことがなかったので、会員登録からやってもうここで疲労がピークに達します。もはや理性を失っていると言ってもいいでしょう。
そしてその支払いの最終確認画面で出てきた支払い金額がこちら
¥50,722
通貨がポンドであることを知っていれば納得の金額ですが、ユーロ換算で見積もっていた僕は、
「おいおいさっきまで42000円くらいの見積もりだったのがなんで8000円も高くなってんだよ!!」
ともう何が何だかよく分からなくなります。
ちなみにこれは関税を含んでいない金額ですので、上記の金額プラス5000円程度かかります。
つまりこの時点で支払い金額が55000円程度になることは確定なわけです。
確認しておきましょう。Amazonでは54,400円で販売されています。
つまりこの時点で損が確定しています。
普通ならここで止めるかもしれませんが、先ほどご説明した様に僕はすでに思考力を失っています。
また、ここに至るまでに膨大な時間がかかっていることも考えると、今更Amazonに引き返すことはできません。
だってここでAmazonで買っちゃったらこれまでの登山靴購入に関わる全ての行為が否定されちゃうもん。
というわけでフィット感が最も重要である登山靴、ましてや高額な雪山用を海外サイト
で購入してしまったわけです。
結果的にクレジットカードでの支払いが50,048円で、商品受け取り時に関税料金を下記の4,900円払ったので、計54,948円でした。
(購入時期とブログ作成時期が少しずれているため、金額も少しずれています。)
金額で言うと損というほどではなかったかもしれませんが、購入までにかかった時間を考慮すると完全に損しています。
まとめ
個人輸入で商品を買う場合にはこのように追加料金が上積みされていくため、販売サイトの価格だけを見て即決するのは良くないです。
注意すべき項目は
- 送料
- 関税
- 為替レート
- 通貨の単位(一般常識のある方は無問題)
です。
1.送料
送料はその販売サイトによってかなり違います。今回は約8000円とかなり高かったですが、trekkinnだと3000円以下だったりします。
また今回のように販売サイトの正規送料が高い場合には、輸入代行という方法もあります。
せめて輸入代行をしていればちょっとは安くなったのに・・・・
2.関税
関税に関しては今回は4900円でしたが、場合によってはもう少し取られる可能性があります。商品の2割くらいを覚悟しておけばいいでしょう。
3.為替レート
為替レートに関しては、円高の時に買うとお得なのと、支払いの際Googleで調べた為替レートがそのまま使われるわけではなく、VISAなどのクレジットカード会社が決めたレートで支払われるらしいのでその辺りに気をつけるといいです。
4.通貨の単位
通貨の単位に関しては普通の人は間違えないので大丈夫だと思いますが、一応アドバイスしておくと、その販売サイトがどの国のサイトなのか把握しておくと、こういった凡ミスが減ると思います。
にしても、ポンドの£ってユーロのEに見える。。。
ほんと紛らわしいので勘弁してください。
とりあえずこういう計算だとかが面倒な人は日本の販売サイトもしくは、trekkin.comのように金額が円で表示されているショップで買うことをおすすめします。
今回のこの失敗を僕は「何事も経験だ」というメンタリティーで水に流すことにしましたが、まぁまぁ辛いのでやめといたほうがいいですよ。